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よくある質問

 
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Q1. 玄関の鍵をかけたかどうか気になって何度も何度も確認してしまいます。私はOCDなのでしょうか。OCDにかかっているかどうかはどうすればわかりますか?

A1. あなたがOCDかも知れないと疑っている確認行為はOCDの症状によくみられるものです。その行為に対して、自分ではあまりやりたくないと考えているのにやめられなかったり、それらの行為によって日常生活が妨げられたりしているのなら、OCDである可能性は高いと思います。あなたがOCDにかかっているかどうかを判断するには、1日のうち合計1時間以上を強迫観念や強迫行為に費やしているかどうかが目安になります。OCDかどうか気になる場合は、やはり専門家の診断を受けることをお勧めします。
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Q2. OCDの患者はおかしいのかと、心配でなりません。

A2. OCDかどうかを判断するには、OCDの症状である儀式や強迫観念の過剰さに対して、非合理的であると患者さん本人が認識しているということが挙げられます。強迫症状が現れていないときは、患者さんは日常生活を何ら問題なく過ごしています。OCDの患者さんは現実の出来事に対して適切に解釈する力を失うことはありません。ただ特定の問題(強迫症状)に苦しんでいるのです。
以前にくらべてOCDに対する理解は進んできましたし、治療方法もあります。患者さんは「自分はおかしいのか」などと心配する必要はありません。

Q3. OCDにかかりやすい性格はありますか?

A3. 「とくにOCDにかかりやすい性格というものはない」というのが、研究者の一致した意見です。非常に心配症な人や人に弱いところを見せたくないという思いの強い人、良心的すぎる人、または自分の判断に自信がもてない人がOCDになりやすいと思われるかもしれません。しかし、専門家による研究ではこれらの性格の人がOCDにかかりやすいという事実は認められていません。

Q4. OCDはストレスによって悪化しますか?

A4. OCDに限らず、ストレスのある時期に病気は悪化しやすいといわれています。OCDは直接にはストレスと関連していませんが、高血圧症や喘息がストレスのあるときに悪化するのと同じように、ストレスのある時期にOCDを発症したり、症状が悪化したりすることがあります。女性では月経前や月経中に症状が悪化するという人もいます。また、就職や転職、受験など非常にストレスがかかりやすい時期に悪化する人もいます。ストレスそのものを治療することはできませんが、OCDは適切な治療で改善できますので、病気に対してあまりストレスを感じないようにしてください。

Q5. OCDの人の脳には何か悪いところがあるのですか?

A5. 精神医学の進歩により、画像技術を使用して脳の活動を評価できるようになりました。その結果、OCDの患者さんの脳にはOCDではない人、あるいはうつ病の患者さんと比べて、別の変化がみられました。OCDの患者さんにみられる変化は、大脳の基底核、前頭葉前部の活動を活発にさせることと結びついていて、これがOCDの症状にかかわってくると考えられています。しかし、これらの脳の活発な活動は、薬物療法や行動療法など適切な治療をすることで正常化することもわかっています。

Q6. OCDの最良の治療法とはどのようなものですか?

A6. OCDの治療には薬による治療と行動療法の2つの治療法があります。治療効果については、それぞれ異なったアプローチになりますが、いずれも有効性が認められています。行動療法を行う場合は、患者さんの側にも治療に対する意欲と努力が求められます。OCDの治療に使う薬は、強迫観念と強迫行為の両方の症状に作用し、またOCDに併発しているうつ病にも対処できることがわかっています。これまでの専門家の治療経験から、行動療法と薬物療法をいっしょに行う場合に最良の治療結果が得られるといわれています。

Q7. 薬はどのように作用しますか?

A7. OCDの原因の一つに神経伝達物質のセロトニンの代謝が関係しているといわれています。OCDの治療薬は、セロトニン受容体の感受性を低下させることによって効果を示すものと思われます。このような作用を受けて、患者さんは強迫観念と強迫行為に抵抗する力をつけ、症状は軽くなっていくのです。

Q8. OCDの薬はずっと服用しなければいけないのですか?

A8. OCDの治療に使われる薬の有用性は、1980年以後に集められてきたデータから明らかになっていますが、OCDの薬をどのくらいの期間飲み続けなければならないのかは、まだよくわかっていません。ただ、薬を中止すると症状が再び悪化するケースが多いことはわかっています。服用して症状が安定していれば、1年後くらいに、ごく少しずつ薬の量を減らそうと医師が提案することもあるでしょう。数年間の服用の後、薬を中止できる患者さんもいれば、もう少し長い期間の服薬が必要な患者さんもいます。

Q9. 一日でよくなる人もいると聞いたことがあります。本当ですか?

A9. OCDは慢性の病気です。症状は改善の方向に向かったと思うとしばらく停滞したり、ときには悪化してしまったりします。一度快方に向かった後に、強迫観念あるいは強迫行為が再び現われることもありますが、そんなときは自分を責めたりしないでください。OCDは慢性の病気ですから、そのような経過をたどりながらゆっくり改善していくのです。また、ときに劇的な改善がみられた場合でも、それは短期間しか続かないことが多いため、よくなっても慎重に経過観察を続ける必要があります。

Q10. どのようにすればOCDの苦しみを家族に理解してもらえるでしょうか。

A10. もし、あなたがすでに病院に通っているのでしたら、担当の先生からご家族にOCDという病気やあなたの症状について説明してもらいましょう。OCDは適切な治療によって改善することや、さまざまな強迫行為はあなたの性格が弱いから生じるものでも、周囲の人を不快にするためにしていることでもないことを説明してくれるはずです。
一般の方向けに書かれたOCDの本は以前より手に入りやすくなりました。また、この「小さなことが気になるあなたへ」をご家族といっしょに見ていただくことでもOCDについての知識と理解が深まることと思われます。