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OCD体験者座談会
第3回 学校を出て就職するとき


今回は、就学から就労までがテーマです。
通学が困難になったとき、そして就職してから、
参加者の皆さんはどんなことに悩み、
そしてそれを乗り越えていったのでしょうか。

司会 ●有園正俊さん(46歳・東京都 OCDお話会主宰、精神保健福祉士)
OCDコラム第23回に登場
 
参加者 高橋さん(25歳・東京都)
優さん(仮名・学生)
南雲明彦さん(22歳・石川県 インターネット高校職員)
OCDコラム第32回に登場

OCDコラム第35回に登場


 
!注意
  • お話の中に出てくる出来事は、それぞれの方の実体験に基づいたものです。
  • 学校などの現状につきましては、時代や地域の違いにより、状況が異なる場合があります。その点にご留意の上、お読みください。

 
 
■学校も理解不足

南雲明彦さん

  南雲  学校の先生もあまりわかってくれないですね。やはり強迫性障害と言ってもわからない。というか、知ろうとしてくれない。精神疾患のひとつだから、あたらず触らずが一番いいという感じで。いま、高校では通信制のサポート校*1と呼ばれているものがあって、通信教育プラスその先の対応の仕方までをサポートしてくれる学校があります。こういうところはわりとそういうことに対しても理解があって、病気についても情報を持っていたりします。お金はかかりますが、それをやるとすごくありがたかったりするんですけどね。

  高橋  僕は高校のときにサポート校に行ったんです。僕が行ったころのサポート校というのは、まだ病気の生徒などがメインの対象ではなくて、言ってしまえば中学に行かなかったツッパリ系の生徒が集まる学校だったんですよ。通信って、自分でレポートを書きますよね。それが自宅では自分で勉強できないから、サポート校に行って助けてもらう。行ったけど、僕にはダメでした。生徒も先生も、ちょっとついていけないような雰囲気で。今はだいぶ違うんでしょうけどね。学校といっても、国からは認められていないんです。

  南雲  イメージ的にはフリースクールに近いですね。行っても別に資格がもらえるわけではない。

  高橋  資格はもらえない。もともとの通信制のほうの資格だけです。でも、体制的には学校そのまんまなんです。朝、遅刻したら、授業の後の個別指導が受けられないとか、いろんなルールを作っていて。僕は過敏性腸症候群だったので、朝の電車がきつくて、それで遅刻して、レポートを完成させるのが大変でした。どんどん追いつめられてしまったので、そこは半年でやめて、通信制だけにしました。そうしたらそっちのほうが楽でした。家で勉強すればいいだけなので。

事務局  精神科のクリニックでサポート校を経営しているところもありますね。クリニックが母体で、通信制高校に所属したけれども勉強が続かない子たちがデイケアみたいにそこに来て、カウンセリングを受けながら勉強をする形です。

  南雲  発想はおもしろいですね。学校といえば、4月から特別支援教育*2が始まりましたよね。普通の学校教育で、発達障害も支援の対象になりましたけど、残念ながら、発達障害の二次障害*3として強迫性障害があるということが、あまり知られていないんです。今はどちらかというと、発達障害の方にスポットライトが当たっている感じがします。

  有園  そういう分野を研究している人自体、少ないですね。応用行動分析*4という学問で、発達障害の中でも強迫症状を持っている人をターゲットとして治療するというものはありますけれども、どちらかというと、行動分析の研究を中心に行っているのは心理学者なんです。二次障害というと、医療の対象になってしまうわけですね。心理学者は医者ではないですし。精神科医でも児童や発達専門の精神科医はいて、発達障害の二次障害としての強迫も、そのような医師が対応するケースも多いでしょうが、発達障害と強迫性障害の両方にくわしい医師はとても少ないと思います。

 
 
■それぞれの就職活動

  有園  高橋さんは今就職活動中なんですね。

  高橋  はい。南雲さんは仕事をしているということですが、何をやっているんですか。

  南雲  高校で職員をやっています。

  高橋  東京で就職活動をして金沢に行ったんですか。

  南雲  そうです。実は通信制のネット高校*5に行っていて、そこの職員になったんです。母校に入ったわけですね。

  高橋  何か、つてがあって行ったんですか。

  南雲  いえ、僕は何回もアルバイトを始めてはだめになって。やはり、何をやるにも時間がかかってしまうんですね。仕事中に確認をしたり、手を洗ったりするのを気づかれたくないので、周りには知られてはいなかったんですけど、明らかになんでこんなに仕事が遅いんだということもあったし、近くに手を洗える場所があるところだったらよかったんですけど、ないところがほとんどですよね。そのうちに、それがすごく気になりだして。疲れきってしまって、もうだめだ、という感じでした。

事務局  南雲さんがマスコミに顔を出して講演をしたり活動をしているので、高校のほうもぜひ来てほしいという話になったんですか。

  南雲  そうなんです。高校としても、ある特定の分野でできることがあれば、そういう声を聞きたいということで。もし自分が当事者として活動することを通じて高校の名前が出たら、それによって、こういう生徒もいるということがわかって、もしかしたら「実は私も」という反応が出てくることも考えられますよね。うちの学校に限らなくても、カミングアウト*6することはすごく意味のあることなので。そこでいろいろなものにつながる可能性もありますし。それに、一人で活動を続けるにはやはり所属が必要なので、それで考えてくれました。「今の状況でいろいろと活動するというのは、やはり所属がないと厳しいだろう、何かあてがあるのか」と訊かれて、「なかなか見えないんです」、と答えたら、「じゃあ来ればいいじゃないか」と言われまして。

  高橋  東京にはちょくちょく来ているんですか。

  南雲  土、日を使って2週間に一度は来ています。

    優   何をしに来られるんですか。

  南雲  いろいろと情報を集めに来ます。東京の方が、情報が入りやすいので。強迫性障害にしても、発達障害にしても、地方は非常に情報が少ないんです。地方でもそういう人がやっていけるように、架け橋となって、こっちで情報を収集して、うちの高校なり周りの団体なりを探して一緒にやっていきたいと、こういう子もいるんだよということを訴えていきたい。そうしたらきっと名前が出てくる人たちがいるので。それで東京に来ないとだめだと思って、自費で来ています。

    優  学校では何を教えているんですか。

  南雲  教えるというより、その手伝いです。この(2007年)4月から始まった特別支援教育は、学びづらさを感じる子たちに支援をして、何とか勉強ができるようにさせてあげようというものです。中には三次障害*7で、お金の管理ができない子たちもたくさんいます。それだと、生活していく上ですごく不便ですよね。そういう、学校の勉強というよりも生活上の、ライフスキルを身につけさせてあげないといけない。それにうちの学校が力を入れ始めていて、それを僕も手伝わせてもらっています。

事務局  高校としても、そういう子たちに門戸を開こうとするときに、南雲さんの意見が参考になるということもあるのではないですか。

  南雲  ほんの少しですけどね。僕もあくまで当事者の一人にすぎないですし、本当にいろんな症状の状況の人たちがいっぱいいますので。

  有園  優さんは医療関係での夢があるということですが、今はどんな段階ですか。

    優   実はPSW(精神保健福祉士)とカウンセラーの資格が取れる専門学校に合格しまして、来年の春から通う予定です。ほかにも文章を書いたり表現することが好きなので、何かやってみたいとは思っているのですが。

事務局  有園さんは、もともとイラストレーターで、『外へ出ませんか』*8という本も出されていますね。

  有園  表現というのは、いくつになってもできるわけですよね。何か作家ではない仕事をしていても、自分の専門のことで本を書いている人もけっこう多いわけです。だから、何かほかの仕事についていても表現というのはできます。表現をするにしても、いろんな可能性があると思うんですね。

 
 
■理解者がいれば

事務局  先日、数年ぶりで会った方に、このサイトのことを教えたら、「実は僕もマイルドOCD*9なんです」と返事が来まして。けっこういるんだなと思いました。その人は、最初は会社に何年か勤めて、その後独立して、コンサルタントとして自分で会社をやっています。そんなふうに、自分でやれる環境を作ればできるような仕事もありますよね。

  南雲  たぶん、行動範囲が狭いとやりやすかったりもするんでしょうね。ここはきれいだと、わかっていればいい。行動範囲が広くなると、ああ、あそこも、ここも、みたいにパニックになってしまいますが。

  高橋  職場で何か支障を来すことってありますか。

  南雲  いっぱいありますね。やはり、よく手を洗ってしまうんですよ。特に、自分の目とかをちょっとこすっただけでもすごく気になって。見えない所でごまかしてはらったりしています。夏は汗が気になってしまって。もともとはスポーツが大好きだったのに、今はそれが気になって、なかなかできないんです。スポーツをするとタオルで汗を拭くじゃないですか。そのタオルが鼻水を吸っていないかと気になって。

    優  わかりますよ。誰でも多少は気になると思いますよ。

  南雲  僕は絶対にタオルでは拭けないんです。拭いたタオルを洗濯しても、絶対に汚れが落ちていないと思えて、それでティッシュを大量に使ってしまいます。でも、それだとスポーツができなくなってしまうので、何とかしなくてはと思っているんですが。タオルで鼻や唾を拭いたら、拭いたところではもう、絶対にほかのところには触れないです。鼻水がついたんじゃないかとか、よけいなことばかり考えてしまって。だからなるべく拭かないようにしようとか、クーラーが利いているところにいようとか、なるべく汗をかくのを避けるようにしてごまかしている感じです。あとは、頭にいやな想いがガーッと回っても、「あ、今だ、チャンス」みたいなところでこっそり手を洗いに行って、何食わぬ顔をして戻ってくる。仕事中は忙しそうにしていればバレないんです。全然忙しくないんですけど。

  高橋  手を洗う時間は短いんですか。

  南雲  人よりは長いと思いますけど、比較的短いのを回数多くやるという感じですね。

事務局  職場での資格は、プライベートコーチですか。

  南雲  僕は学歴が高卒ですから、待遇は一般職員のレベルより少し低いです。臨時職員というか、パートみたいな感じです。

    優  でも、自分でやっていて、とてもやりがいがあるのなら素晴らしいと思う。

  南雲  何よりも学校が認知してくれていて、僕の情報を持っているんですよ。カミングアウトしていたので。僕自体を支援はしてくれなくても、理解はしてくれているんですね。それがすごく楽なんです。もしひどい症状が出たとしても、そういう状況をわかってくれているので。職員の方が「強迫性障害の症状はどう?」とか、たまに聞いてくるんですね。「ああ、まだ出ますね、ちょっと」とか言うと「ああ、そうか」みたいな感じで。それはすごく楽ですね、理解者がいると。

 
 
■就職先に言うべきか

高橋さん

  高橋  自分がこういう病気だということを誰に話すかという、何かラインのようなものはありますか。たとえば最初に思ったのが、就職活動をしていて、職場には言ったほうがいいのかということでした。この前受けた会社は営業の仕事だったので、面接で事前に話したんですよ。営業だと外に出る回数も多くなるし、やることが多くなりますよね。それで、応募してからメールの段階で、こういう癖が自分にあるので営業では、というふうに伝えたら、「実際にうちの会社でも、それで辞めた人もいるし、復帰した人もいます」、と話してくれて。で、実際に面接に行って、「普通とは違う形でこういう癖があるんです」と言ったら、「誰でもそういうことはあるものですから、大丈夫ですよ」と言ってくれたんです。そう言ってくれた気持ちはありがたいんですけど、OCD症状というのは、少しなら誰にでもあるじゃないですか。でも、病気とは違いますよね。うつ的な人とうつ病も違うじゃないですか。それを一般的な解釈で「誰でもそうなるものだから」と言われてしまうと、それで普通に仕事をしていいのかどうかと悩んでしまって。結局、自分が言ったことの本当の意味は、向こうには伝わっていないわけですし。

事務局  OCDという病気があるということを知らないんでしょうね。

  高橋  そういう場合、隠すわけではないけれど、別に言わなくてもいいものなんでしょうか。本当は、言って、理解してもらえるのが一番いいですよね。

  有園  私が病気になった時は言わなかったです。隠していたというよりも、聞かれなかったので、聞かれなければ言わないという感じでした。嘘をつくのはいやだったので、聞かれたら正直に言ったと思いますが、黙っていました。最初に職場を決めたときは、コンピュータ関係だったのですが、コンピュータってけっこう1対1の仕事ですよね。どうしても症状が出てしまって、少しずつバレていきました。だけど、バレたぐらいのところで会社自体がつぶれそうになってしまったので(笑)、私のようなパートは全員解雇になってしまいました。
やはり最初は、ちょっとおかしなところがあるぐらいに思われていました。南雲さんみたいに、ちょっとごまかすみたいなことをやっていたんですね。だけどごまかしきれないで、ちょっとバレるところがあって。だから、次はコンピュータではなくて、全く畑違いの肉体労働をやったんです。会社って、その病気のせいで仕事に支障を来したり、間違いやミスが多かったなら文句を言うけれど、仕事自体をしっかりやっていれば、そんなに文句を言われないものですよね。その職場では仕事はちゃんとやっていたし、仕事に支障がなかったので、いつの間にか症状もよくなっていって、なんとかそのままいったという感じでした。最初の職場ではもう気になって、自分の出勤日ではない日に、自分のやったことが気になって出て行こうとしたり。それくらいの症状はありました。

  南雲  口というのは難しいものですね。先日のNHKの発達障害の放送でも、「カミングアウトの時期について」とか、「カミングアウトするべきか否か」というテーマがあったんですけど、OCDについても取り上げてほしいですね。

司会の有園正俊さん

  有園  私の場合よかったのは、自分一人の仕事だといつまでも症状は残ってしまったと思うのですが、人目があると、よけい緊張してしまうときもあるけれど、だんだんよくなってくると、それが平気になってくるときもあったのです。だから、人目があるほうがいいか悪いかは、一概に言えないですね。その人の症状のタイミングにもよりますし、その人の段階によっても違います。最初から忙しすぎる職場に行ってしまうとついていけないだろうし、だけどある程度よくなってからだと、適当に合わせていけるかもしれないし。その人の状態にもよりますね。

  南雲  この病気が治ったときの感覚ってどんな感じですか。

  有園  私の場合は元に戻ったという感じですね。過敏性腸症候群もあったんですけど、それもOCDの治療を応用した感じで、なんとかコントロールできるようになったんです。むしろ病気になる前よりも、対処はしやすくなったんじゃないでしょうか。私の場合は働けない期間があったので、仕事に復帰できるかどうかというのが最大の問題でした。発病が遅かったので、もう社会人でしたから、親に養ってもらう立場でもなかったので、働きに行けるようになって、また月々の収入が入ってきたとか、銀行で受け取った給料からお金をおろせたとか、そのたびごとに大きな喜びがあって、ある程度仕事が順調になってきたらよかったという感じでした。経済的な理由が大きかったと思います。

(次回に続きます)

 
●今回のコメント――――(有園正俊)

高校時代にOCDを発症すると、高校に通うのが難しくなる場合があります。しかし、さまざまな手段で高校卒業資格を得ることは可能です。高橋さんと南雲さんは通学が困難だったので、通信制高校に入りました。南雲さんは、さらにインターネット高校で自宅学習をしました。

OCDは症状の種類や度合いも人によってさまざまなので、中には、症状を抑制しながら学校や会社に通うことができる人もいます。しかし、状況によっては、それらを休んで、治療を優先した方がいいケースもあります。

仕事や学校など、その人の環境を考慮することは、精神科の病気では大事です。できればこれらに関する判断も、主治医に相談できると理想的です。でも、実際には、今回の参加者の皆さんのように、そうはいかずに悩み、通信制高校などの解決策を自分で探す人も多いようです。

強迫性障害は、周囲の人に理解してもらいにくい病気です。ですので、高橋さんのように、就職先に病気のことを話したほうがよいのかどうかは、大きな問題です。そのような問題に対しては、OCDコラム第40回で紹介したような相談機関でも、対応可能なこともあると思うので、ご参考ください。

座談会の連載について、感想などがあれば、事務局宛に送っていただけるとうれしいです。




●注釈

注)――以下の注釈は、座談会でのお話の内容をわかりやすくするために作成されたものです。参考にとどめてください。


*1 サポート校――不登校や中退した生徒に対して学業上の支援を行う民間の学校。学校教育法で認可されてはいない。通信制高校や予備校が、高校卒業資格を得るためなどの自宅学習をサポートする形で併設している場合が多く、普通高校と同じような形態で運営している所も多い。

*2 特別支援教育――平成18年に教育基本法が改正され、障害のある幼児児童生徒のための新しい教育制度として平成19年4月より施行された。これまでと大きく違う点は、従来の身体・知的障害のある子供たちのみならず、通常の学級に在籍するLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、高機能自閉症などの発達障害の子供に対する支援が定められたこと。学校内の協力体制作りや外部機関との連携・調整を行うため「特別支援教育コーディネーター」が置かれることになった。
→文部科学省「特別支援教育に関すること」トップページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main.htm

*3 二次障害――本人が本来抱えている障害に起因して起こる二次的な障害。たとえば軽度発達障害をもつ児童が、級友との関係がうまくいかないために自己評価が低下し、抑うつ的になったり反抗的になったりすることなども、その一例。本人の障害そのものに対する支援とともに、二次障害を最小限に抑えるための生活上の支援が必要とされている。

*4 応用行動分析――ABA。人間の行動と環境との相互関係を分析することによって、問題解決を探す方法。ある行動の頻度を増やす要因を「好子」と呼び、頻度を下げるものを「嫌子」と呼ぶ。そして、結果として行動の頻度が上がった場合を「強化」、頻度が下がった場合を「弱化」と呼ぶ。この「好子」「嫌子」「強化」「弱化」の関係から行動を分析するのが基本。アメリカでは発達障害児のために個別の教育プラン(IEP)が作成されているが、それに取り入れられている。また、行動療法も、応用行動分析も、心理学の行動理論を元にしていて、行動療法で応用行動分析の理論が用いられることもある。

*5 ネット高校――インターネットを使って自宅で学習する広域通信制高校。小泉内閣時代の規制緩和政策により、公認された形で登場した。通常の通信制高校よりもスクーリング日数が非常に少ないため、通学が困難な場合や、海外に住んでいて日本の教育を受けたい場合も学習が可能。現在、いくつかのネット高校があるが、日本の高校卒業資格を得られるものと得られないものがある。南雲さんは2004年に設立された石川県白山市の美川特区アットマーク国際高校を卒業し、現在、そこに勤務している。

*6 カミングアウト――真実、秘密などを公表すること。たとえば自分が社会的に差別されたり偏見をもたれる少数派に属していることを告白するときに用い、告白することによって家族や周囲(社会)との関係を作り直していこうという、積極的な意思の表明という意味合いで使われることが多い。

*7 三次障害――二次障害(上記)により引き起こされる障害。たとえば、本人の障害により起こった二次的な問題のために、本人や家族の生活に障害が起こることなど。

*8 『外へ出ませんか』著者(有園正俊)が強迫性障害で外出が困難になり、そこから少しずつ外に出るようになっていった体験を元に、写真と文で、外出へ踏み出すこつや、散歩を続けることのよさなどをまとめた本。文芸社より2005年発行。
→OCDコラム第23回
http://www.ocd-net.jp/column/c_23.html

*9 マイルドOCD――マイルド(mild)は、英語で病気が軽症という意味で使われる形容詞。たとえばmild depressionは軽度うつ。